デザイン思考の開発プロセス

前回の記事では、サービス・製品開発の全体的な仕事をまとめてみたけど、
今回は、デザイン思考を使った開発の流れを一枚の絵にしてみた。


というのも棚橋さんの行動観察セミナーに出てきて、かなり色々とむやむやだったのが、結構整理されたので、
これを期にまとめる事にしようと思ったのがきっかけです。


一番下にまとめた絵を張りました。一枚の絵になっていると結構すっきりする。


このプロセスは、新しいもの一から開発するときに適用されます。
その特徴として、顧客が困っている見えない不満を見つけ出すという作業に重点をおき、
新しいものなので、顧客との検証を繰り返すことにあります。(若干最近流行のリーンスタートアップに似てるかも)


「実体モデル」というのは、製品・システムそのものを指します。
「メンタルモデル」というのは、ある特定の作業や物に対するユーザーの認識です。
例えば、缶詰めは缶切りであけるものという固定概念がメンタルモデルです。


では、簡単に順を追ってみてみましょう。


行動観察からユーザーのメンタルモデルを探る


なぜメンタルモデルを探るのか?
それは不満自体を見つける重要なヒントが隠されているからです。


考え方は以下のようになります。


ある行為に対して固定概念になっていると、それしか見えなくなり、ユーザーは不満自体にも気がつきません。
なので現状の行為に対して、まずメンタルモデルは何かを見つけることが重要になります。


そこからその行動や作業に何か面倒な部分など何かしら不満や問題を洗い出して行きます。


例えば、先ほどの缶詰のケースでは、缶切りで開けるというメンタルモデルを見つけ出すと、
缶切りがないとあけられない面倒な作業に気がつきます。


これは非常に難しい問題かと思いますが、
いかにユーザーの行動を良くするかというポイントに重点をおくことで、少し掴みやすくなるのかなと思います。


コンセプトづくりから有効性とユーザビリティ


さきほどのメンタルモデルから出てきた不満や面倒な作業からひとつの製品コンセプトをだします。
そしてそのコンセプトを実現するべく製品アイデアをだし、そのコンセプトの有効性と製品のユーザビリティを確かめて行きます。


有効性というのは、その製品を使う事で、ユーザーの行動が変わり、ユーザーにとってメリットを引き出せているかという事です。
ユーザビリティとは、その製品を使ってもらえるような使い勝手になっているかということです。


この二つは、プロトタイプしたものをユーザーに使ってもらう事で、どんどん洗練していきます。


こうやって、実装しては、直してを繰り返し、実体モデルを完成させます。


最後にいきなり実体モデルから製品による顧客フィードバックラインが引かれていますが、これはかなり飛躍してます。
上記の作業は、開発プロセスで言えば、機能試作レベルでしょうね。
(そういう意味では、ウォーターフォール開発をここからスタートできるので、必ずしもウォータフォール開発と区別される必要がなさそうです)


実際に、製造品質を考えた開発工程は必ず必要ですし、またマーケティングなども抜けています。
なので、ここはあくまでも顧客が必要な商品品質は何かと言う点に絞られると考えた方がよいでしょうね。


とめどないかんじですが、ここらへんで。